舞鶴は、よく東と西とで雰囲気がずいぶん違うと、異口同音に言われます。
東は、昔から農漁村があったが海軍の鎮守府が出来たことによって急速に発展した街。西は、江戸以前から続く城下町という風に。ある意味、ものすごくステレオタイプだけれど、まぁ確かにその通り、まちの印象はずいぶん違います。東は碁盤の目で律令制を彷彿とさせる通りのつくりで、通りの名は、日清日露戦争時代の戦艦の名前。西舞鶴の辻の名前は、本町、三の丸と城下町によくみられる名前。
でもね、これまで、このブログでも紹介したようにあっちゃこっちゃ舞鶴のまちをめぐりましたけど、まちをめぐればめぐるほど、東と西という二つの街なんかではなく、ほんとうに印象の異なるいろんな顔をもった《集落》がたくさん集まって舞鶴という《まち》が形成されているんだなぁとひしひしと感じます。
今日は木枯らし吹きすさぶ冷たい雨でしたが(ボクが舞鶴に来るといつも雨…。えぇえぇボクが悪うござんす。ご免成すって)、いままで行く機会のなかった地区にようやく行くことができました。
そこは、由良川を河口からすこし登ったところにある加佐地区。
噂に聞いていた『大庄屋 上野家』という古民家で、まいづるRBのディレクターが人とお会いして話しをするというので同席させていただきました。
その古民家は、地元の人々がNPOをつくって運営しているそう。NPOの名前は、『KYO・ふるさと加佐』。
藁葺き屋根のそれはそれは美しい、かつての庄屋さんの民家が新しいコミュニティスペース(?)に生まれ変わっていました。この日は、地元の方々も出品されているキルトの展覧会。古い民家のお座敷、納戸、床の間を埋め尽くすように、手作りキルトが処狭しと展示されていました。
ほかに売店もあって、地元の無農薬のお野菜やお花はもちろんのこと、米粉を使ったパンなどの商品開発や古い着物、地元の物産品も販売していました。
なかには、ここ加佐地区で穫れた酒米を使い、宮津の酒蔵と舞鶴の酒蔵がそれぞれ創っている日本酒も販売されています。しかも「ここでしか買えません!」の文字が。嗚呼、なんだかんだとこういうのに弱い(笑)
酒はまさに地域文化そのものだからね!
残念な感じの日本酒メーカーが多い京都ではありますが、こういう地産地消はぜひ応援したいし、やっぱり買いたくなっちゃいます。
申し訳ないことに、1000円すら持ち合わせていなかったスーパーボンビーなボクは何も買わなかった(買えなかった)けれど、また近いうちに再訪してお酒とアレ(内緒)を買おうと心に決めたのでした。
ちなみに、他の皆さんは、お酒のほかに100円で中古の土鍋を、200円ですだちを買い、いま滞在している劇団のみなさんと一緒に海鮮鍋を楽しんだのでありました。もちろん、日本酒も飲んで大いに楽しみました。
さて、もう今週末は全国アートNPOフォーラムin舞鶴。
みなさまお誘い合わせの上、ぜひいらしてくださいね。
赤煉瓦倉庫群をつかった、踊りに行くぜ!!、マレビトの会の松田さんの演劇、小山田徹さんの展覧会とアートプログラムも大充実ですよ。