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50年間途絶えていた「ほんがら松明」が2007年に復活
AAFに参加された、NPOひょうたんからKO-MAの、藤田さんにお誘いを受けて、今年はじめて「ほんがら松明」を見ることができました。
この松明は、「どんがら」と「ほんがら」の2種類があって、どんがらは、芯のある巨大な松明で、ほんがらは、中が筒状に空洞になっている、特殊な松明。
このほんがらは作られなくなってもう50年も経っていたそう。
もはや風前の灯だったこのほんがら松明が復活したきっかけは、ひとつのドキュメンタリー映画の制作がきっかけだったそうです。

詳細は、こちらをご覧いただくとして。
農村再生ドキュメンタリー企画作品「ほんがら」 オフィシャル・サイト

京都から電車で約1時間弱、路線バスで15分という、比較的近い距離にありながら、訪れた事がない街でした。
島町という、近江八幡市の中にある集落は、その名の通り、かつては琵琶湖に浮かぶひとつの島だったそう。
いつの時代のことなのかは知りませんが、干拓で水田が広がったことで、いまは陸続きになっています。

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集落に到着しても、ひっそりとしていてそこで祭があるなんて気配はひとっつもしませんでした。
もちろん、出店や露店なんか出ていません。
すると徐々に小さなお社に人が集まり、松明に点火されます。
最初、社からひとつの松明が点火され、それを元火に、子ども松明に火が付けられます。
子どもたちの健康や安全を祈願して、お父さんやおじいちゃんが作るんだそう。
小さな子どもは火の勢いに恐くなって手を話しちゃうから、お母さんやお父さんが持っています。
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こども松明が終わると大きな松明に火が付けられます。
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これはどんがら松明。
どんがらは、竹がたくさん巻いてあるので、パーンパーンとすごい音を立てて弾けます。
まるで楽器のよう。音もまた素敵でした。

ついにほんがら松明にも点火。
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ほんがら松明は、中が空洞になっているので、下から入れた火が中を伝って、上から火が出ています。
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昨日の雨で湿気っちゃってるって言ってましたが、なんのなんの、勢いが全然違う。
まるで、炎の龍のよう。
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芯がないので、燃え尽きると崩れ落ちます。
それもまたなんとも言えない感情をかき立ててくれます。

祭は地域コミュニティのつながりを強固にする、その意味もなんとなく分かった気がしました。
たまには実家の祭も見に帰ってもいいかもしれないな、珍しくそう思いました。
by artsnpolink | 2010-04-17 23:48 | ●事務局つれづれニッキ
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