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マレーシアのアート情報
昨日、セゾン文化財団が支援するアーティスト、ファーミ・ファジールさんと山下残さんのプレゼンテーションが森下スタジオで開催されました。
ファーミ・ファジールさんは、今度AAF学校in東京(8/23,9/13)でお呼びする、マーク・テさんと同じ、Five Art Centerのメンバーのひとり。
wayanというマレー系民族の伝統芸能(インドネシアが有名)を現代風にアレンジした作品を展開しておられます。
このプレゼンテーションでは、マレーシアの政治的背景を紹介されながら、現代のアーティストたちがなぜ政治に対して発言をし続けていくのかについても言及がありました。
マレーシアでは、ときおり特殊警察(special police)による検閲があり、演劇の台本についても介入されたことがあるとファーミさんはいいます。
イスラム教がマレーシアに入ってからは、wayanなど伝統芸能は禁止され、政治や宗教、民族に関する自由な言論はなかなかできない状況にあります。wayanを演じるにはイスラム教政党の許可を求める必要があるそうで、実際には上演は困難な場合もあるそう。その傾向は、東南アジアでのイスラム原理主義の台頭により、徐々に強まっているようです。
アートは決して政治から遠いところにあるのではなく、表現はすべて政治と複雑に関係しながら存在しています。
それはマレーシアに限らず、日本でもそうですよね。
東京都の安心安全条例は非常に分かりやすい例かもしれませんが、どのような日常の出来事も法律や政治と密接に関わっています。

AAF学校では今年もアートと政治の親密な(?)関係について、考えていけたらいいなーと思っています。
by artsnpolink | 2010-07-13 14:59 | ●事務局つれづれニッキ
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