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NPO法改正案が可決!
6月15日、参議院本会議において「特定非営利活動促進法(NPO法)」の改正案が 全会一致、全員の賛成で可決、成立しました。

地味ですが、報道もされています。

例えばYOMIURI ONLINE(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110615-OYT1T00319.htm)によると

(引用開始)
国内の約4万3000のNPOのうち、税制上の優遇が受けられる「認定NPO法人」は約210法人だけで、「認定要件が厳しすぎる」「申請手続きが煩雑」などの批判があった。このため、改正NPO法は、認定権限を国税庁から都道府県と政令市に移し、手続きの迅速化を図るほか、「事業収入のうち、寄付が5分の1以上」という現行基準に「3000円以上の寄付者が100人以上」「条例による指定」を加え、選択できるようにした。東日本大震災の復旧・復興に取り組むNPOの後押しとなることが期待されている。
(引用終了)

より詳しい法案の内容については、NPOWEBのサイト(http://www.npoweb.jp/modules/news1/article.php?storyid=3472)をご覧頂きたいのですが、その印象は「内容の意義や意味に比べて地味な法律」だと思います。
この法律そのもので、大きな予算がつくわけでも、大きな国家事業が始まるわけでもない。
でも、その地味な法律が、これからの社会を変えていく可能性を感じています。

現状の不安定な政局の中で、どれほど一つの法律を、全会一致で可決させることが難しいことか。
この法律改正に向けて国会の中を奔走してきた「NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」のtwitterの、この1ヶ月間のタイムラインを振り返ってみてください。
前進と溜息の繰り返しです。
それでも、実現するまで決して諦めなかった彼らの功績を心から讃えたいです。

また、NPO法改正を推進してきた国会議員のみなさんの仕事も素晴らしいです。
正直なところ、政治の現状には絶望せざるを得ないのですが、この法改正の一場面に立ち会わせていただいて、国会議員の本来あるべき姿、あるべき仕事が垣間見えました。
法律を作ること、変えることに、どれほどのエネルギーが掛かるのか、少しだけ分かった気がします。
1995年の阪神淡路大震災で、個人や団体によるボランティア活動が注目を集め、1998年に特定非営利活動促進法(NPO法)が施行されました。

そして2011年、東日本大震災でNPOが大きな役割を果たしていると同時に、そのNPOの活動を支えるため寄付が今まで以上に必要となり、また実際に、寄付が集まりつつあります。
そこで今回のNPO法の改正があり、次は、寄付税制の改正というハードルを越えなければなりません。
こうして私たちの社会は、困難な局面があり、それに立ち向かい、それを克服する仕組みを、私たち自身が作り上げてきたわけです。
誰かの手に委ねてしまうわけでもなく、自分たちの手で。

NPO法改正案の成立を受けた記者会見の様子は、OurPlanet-TV(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1112)でご覧いただけます。

(事務局|大澤)
by artsnpolink | 2011-06-16 11:16 | ●事務局つれづれニッキ
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